活動日誌

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区議会定例会初日の論戦

今日から北区議会第3回定例会が始まり、初日の本日は、各会派の代表質問がおこなわれました。

日本共産党北区議員団からは、福島宏紀議員が質問に立ちました。

安倍政権のあらゆる分野の「暴走」から区民生活を守るために

福島議員は、先の都議選、参院選で自民党政治と対決し、抜本的対案をしめしてたたかった日本共産党が躍進を果たしたが、安倍政権はあらゆる分野での暴走を加速させているとして、

  1. 原発事故収束宣言を撤回し、国の責任で放射能汚染水問題の解決にあたること
  2. 来年4月からの消費税増税は中止すること
  3. 社会保障全面改悪のプログラム法案骨子は撤回すること
  4. 10月からの年金2.5%削減をやめること

を国に求めるよう、花川区長に質しました。

区長は、「国の動向を注視する」「年金削減は、平成11~13年の物価下落分が据え置かれていたもの」などと答え、国に対して正面からモノを言うつもりがない姿勢をあらわにしました。

生活保護制度の改悪やめ、申請権の確保を

2つ目の質問は、生活保護制度に関する問題です。

福島議員は、生活保護へのバッシングが続いているが、生保の制度は「施し」ではなく憲法25条で保障された国民の「権利」であり、申請権が侵されることがあってはならないと強調。

保護の要件を満たせば、何人も無差別平等に受けられることを周知するとともに、今回の基準改定による扶助費削減で、区内にどれだけの影響が出ているかを明らかにせよと迫りました。

区長の答弁は「基準改定だけの影響は抽出できず、わからない」などというものでしたが、担当部長は福島議員の再質問に対し、8月の生活保護扶助費総額が、7月に比べて1200万円少なくなった事実を明らかにしました。

払いたくても払えない税・保険料の強制徴収やめよ

3つ目の質問は、住民税・国保料、介護保険料などについて、払いたくても払えない区民に対し、強制的な徴収や差し押さえをやめることについてです。

区は、経営改革「新5か年プラン」に基づいて収納推進課を立ち上げ、収納率を向上させてきたことを誇っていますが、福島議員は、悪質滞納者ではなく生活窮迫、生保基準以下など「払いたくても払えない」という事情を抱えている世帯にまで徴収攻勢がかけられているという事実を告発。

最低生活を保障するための普通預金の差し押さえをおこなわないことや、職員の人員増できめ細やかな対応を図ることを求めました。

区内の「ブラック企業」根絶にむけて

最後に、厚労省が現在おこなっている全国調査・指導監督と連携し、区内の「ブラック企業」根絶をはかるための実態調査を求めました。

福島議員は、区が関与する委託、指定管理者などの事業所の緊急調査を実施し、必要な場合は是正をはかれと追及。

区長は、国の調査でブラック企業と公表されれば、区の契約を見直すなど厳正に対処するとし、指定管理者には通常のモニタリングを通じて指導・改善をおこなってゆく、などと答えました。

区立の指定管理保育園に労働基準監督署の指導

「区が関与している事例で法令違反などは本当にないのか」との福島議員の再質問に、中澤子ども家庭部長は「6月に区立の指定管理保育園に労基署の調査が入った事実がある」とし、タイムカードの未設置、割増賃金の未払い、有給休暇を取得する際に事由を書かせていること、健康診断に関する意見聴取などについて是正するよう指導があったことを認めました。

さらに、8月5日には当該法人が改善の内容について労基署に報告、未払い賃金も3ヵ月遡及して支払われており、問題は解決したとの見解を示しました。

中澤部長は、今後法人からもヒアリングを重ね、労基署からも何らかの情報を得るよう努力したい、などとのべました。

是正がはかられたとはいえ、区立保育園に労基署の立ち入り調査が入ったこと自体は重大な問題です。明日の私の個人質問や決算特別委員会でも、引き続きこの問題をとりあげ、質してゆきたいと思います。