活動日誌

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「防災」道路を考える―木密不燃化10年プロジェクト

赤羽文化センターで開かれた「暮らしの現場から『防災』道路を考える講演とワークショップ」に参加しました。

主催は、(仮)73・81・86道路を考えるネットワークです。

「防災」道路学習会

73、81、86という数字はそれぞれ、都市計画道路補助73号線、同81号線、同86号線を指します。

東京都が進める「木密地域不燃化10年プロジェクト」で、延焼遮断帯として整備しようというのが特定整備路線。北区の中には、3路線4区間が指定されています。

特定整備路線

これらの都市計画道路は、昭和20年ごろに計画化されたものの、未だに事業化されていません。

ところが、3.11東日本大震災を契機に、東京都がにわかに「燃え広がらない町にするために」と計画化してきたのがこれらの路線です。

これまでも一向に進まなかった道路整備を、「防災」を名目に2020年までの残りわずか7年で完成させてしまおうというのは、まさに前例のないことです。

本日の講師をつとめていただいたNPO法人くらしの安心安全サポーター理事長、中村八郎先生は、これらの道路整備が本当に防災に役立つのかと問題提起し、スライドを使って詳しく検証しました。

中村八郎先生

中村先生の説明によれば、阪神淡路大震災の時に火災の焼け止まりの要因となったのは、道路・鉄道が約4割、防火造・防火壁が約24%、公園緑地や運動広場などの空地が約23%、残りの約14%が消防活動だったそうです。

しかし、焼失面積が3.3ha以上となる市街地延焼火災(大火)となれば、飛び火によって100~300mは燃え移るので、20m幅の都市計画道路は、ほとんど効果がないとのこと。

つまり、道路の幅を広くすることは延焼遮断に役立たないということはないが、莫大な予算をかけ、そこに居住する住民を立ち退かせてまで整備する必要があるかどうかは疑問だということです。

講義をふまえて、それぞれの地域で運動にとりくんでいる住民のみなさんから報告がありました。

西ヶ原の81号線では、お寺を貫通する北区の整備区間について早くから反対運動にとりくみ、当初の計画からこの部分を除外することを実現させた経験が報告されました。

86号線の志茂地区については、志茂1丁目に住む川口三郎さんが報告。近隣住民から、近々開かれる東京都の住民説明会では反対意見を表明しようという声も出ていることが紹介されました。

志茂地区の報告

このあと、参加者から活発な意見や質問が出され、最後に中村先生からアドバイスをいただきました。

日本共産党からは、さがらとしこ、本田正則、ながいともこと私の4区議が参加。

そねはじめ都議は、台風被害を受けた伊豆大島へ急きょ救援活動に向かったために欠席でしたが、豊島区からは先の都議選で初当選した米倉春奈都議が参加しました。

米倉都議会議員

それぞれの計画地では、高齢者が増え、長く商売を続けている店舗も少なくありません。「防災」の名で、強制的に住民を立ち退かせるようなことは、あってはならないことです。

東京都には、「防災」道路の必要性を再度問うとともに、地域住民の声をしっかり聞き、納得と同意のないまま計画をすすめることのないよう強く求めてゆきたいと思います。