活動日誌

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ソーラーパネルを作っちゃおー

「ソーラーパネルを作っちゃおー」という何ともユニークなキャッチコピーに心動かされ、太陽電池の組み立て講習会に出かけました。

午前10時に豊島五丁目団地内にある「エコベルデ」(みどりと環境の情報館。実は施設に入るのは初めて)に集合。まずは、今回講師をお願いした国際NGOソーラーネット代表の桜井さんから作り方の説明を受けます。

桜井さんが手にしているのが完成したソーラーパネル。これを作るのに、これから5時間ほどの作業が必要だとか。

いろいろな元素のことや電気的な仕組みについて教えていただきましたが、この時点ではわかったようなわからないような…。とにかく組み立て作業にとりかかってみようということで、20人ほどの参加者が3つの班に分かれて準備しました。

最初の工程は、「セル」といわれる半導体をつなぎ合わせる作業です。セルは非常に薄く、衝撃に弱い板状の物質で、大きさはスマートフォンほどです。これに銅製スズメッキの接続線(ジャンパーリボン)を半田付けして、別のセルにつなげてゆくわけです。

練習もそこそこに、私もさっそく本番の半田付け。半田ゴテを握るのは、高校の技術の授業以来でしょうか。

やっていくうちにだんだん慣れてきて、セルが次々とつながってゆきます。1枚の太陽電池を完成させるために、34枚のセルを使います。

一列が完成するたびに、通電を確認します。太陽の光にさらし、テスターをあてるとメーターが上昇。「やったー! 発電してる」と歓声があがります。

太陽光が電力に転化したことを肌で感じる瞬間。しかし、パネルの完成はまだまだ先です。

セルを9枚つなげたものと、8枚つなげたものを2枚ずつ並べてみました。

1枚のセルは0.5ボルトで、34枚を直流でつなげることで17ボルトの電圧となります。ここに2.23アンペアの電流が流れ、電力は17(V)×2.23(A)で、約40ワットとなるそうです。

34枚のセルに電流が流れるように、4列に並んだセルの束の端同士を長いリボンで半田付けします。これですべてのセルがつながり、連結作業は完了です。

この後はラミネート作業に入るわけですが、その前にセルに付着した汚れなどを落とすため、エタノールで洗浄します。

刷毛を使って一枚一枚のセルにエタノール液を塗ってゆきます。連結リボンをひっかいてしまうとセルが割れる危険があるので、慎重に刷毛を動かしてゆきます。

いよいよラミネートに移ります。まずは並べたセルを、ずれないように気をつけながら、EVA(エチレンビニールアセテート)と呼ばれる布状の素材と透明ガラスではさみこみます。

そして、それを静かに屋外に運び出し、トラックに積まれたラミネーターの機械の中にセットします。ラミネーターは大きなワッフル焼き器のような形をしていて、高温でEVAを溶かしながら真空状態をつくりだし、セルをガラスの中に固定させます。

ラミネート作業が終了するまで、約15分間その場で待ちます。「さあ、できあがったようです」と講師の方が言い、ラミネーターのふたを開けると、アツアツのソーラーパネルが出てきました。まさに焼き上がりのピザのよう。

室内の作業場に戻り、まだ冷めないうちにガラスからはみ出したEVAをカッターで切り落とします。

そして、パネルの四方にアルミフレームを取り付ける作業です。しっかり固定するためにアクリルテープをガラスの端に巻き、その上からフレームをはめ込みネジで固定します。ここまできたら、完成まではあと一息。

バックカバーに切り込みを入れて、電極部分に電線を半田付け。豆電球を接続してみると、室内の光でも見事に点灯。ついに太陽光パネルの完成です!

時刻はすでに午後4時近く。最初の説明を受けた時には「5時間もかかるの?」と思いましたが、実際に作業をしてみると、あっという間の時間の経過でした。

いっしょに作業をすすめてきた班のみなさんと、完成した太陽電池を手に記念撮影。手前下でしゃがんでいらっしゃるのが、指導してくれた国際NGOソーラーネットの小針さんです。本業は電気工事だそうですが、もう10年以上もこうした手作り太陽電池講習会のボランティアに携わっているそうです。

完成した製品は、インドネシアなどの途上国に送られるとのこと。今回のような小規模な太陽電池は、消費電力の多い日本の家庭では部分的にしか使用できませんが、未電化地域の人々には貴重な電力供給源となります。ぜひ、このパネルを役立ててほしいものだと、心の底から感じました。

作業終了後の交流では、「作っているうちに、だんだんと愛着が湧いてきて、完成した時にはわが子のように思えた」などの感想も。まったく同感でした。

自然エネルギーの可能性に深く確信を持つことができた今回の企画。これからも、北区議会で自信を持って「原発ゼロ・自然エネルギーの促進」を訴えてゆきたいと思いました。