2020年2月6日(木) | 活動日誌
第9期議会改革検討会終わる
昨年8月から開かれてきた第9期議会改革検討会は、1月29日に最終回を開催、議長へ答申する検討会報告(案)をまとめました。
北区議会では、2016年度まで8期にわたる議会改革検討会が開かれてきましたが、2017年度および2018年度は議長からの諮問がなく、検討会は開かれませんでした。
今年度は、渡辺かつひろ議長の諮問に基づき、(1)議員報酬削減・議員定数削減、(2)議会基本条例の制定、(3)「本会議・委員会において理事者に反問権を付与する」(4)会議録速報版の発行、(5)予算・決算特別委員会の運営方法、(6)議会における男女共同参画の推進の各項目について、6回の会議を開いて意見交換をおこなってきました。
現在、北区議会では、3人以上の会派を交渉団体会派、2人の会派を非交渉団体会派とし、1人で活動する議員は「無会派」議員とされていますが、議会改革検討会は、議会の各種機構の中で唯一、会派代表の議員と無会派の議員が対等の立場で議論できる場として貴重な存在となっています。
一人議員の権能を保障するため、「無会派」の解消は急務
議会基本条例をめぐる議論で、私は、無会派議員が政務調査会長会にオブザーバー参加できないなど、その権能が制限されていることを指摘。「無会派」を解消し、一人会派としての活動を認めるよう改善すべきと要求しました。
他の会派、議員からも、基本条例を議論する前提として、一人議員の活動のあり方を見直すべきとの意見が大勢を占め、答申案には、議会基本条例の制定については意見が分かれたものの、「無会派議員の取り扱いについて議論すべきである、ということが課題として共有されたことから、今後、幹事長会等においてあらためて議論する場を設けていただきたい」と書き込まれました。
これは議会改革の上で、大きな前進といえます。
議会における男女共同参画は今後も推進
また、議会における男女共同参画の推進については、女性・男性を問わず、会議に出席している議員から、実態の告発や様々な改善策も提起され、答申案では「議会において男女共同参画を推進していくことは重要であり、また、区で現在改定作業中の第6次アゼリアプランの計画に沿って、議会内で引き続き検討していく課題であるとの共通理解が図られた」とまとめられました。
検討項目は会派・無会派から要望を募るべき
私は第1回目の会議で、議会改革検討会で検討すべき項目は、各会派や無会派議員から事前に要望を募るべきと求めました。というのも、第8期までの検討会では検討項目について、会派、無会派(一人会派)から自由に提案ができたからです。
しかし今回、議長は「検討するのは、議長が諮問した項目に限る」という仕切りに固執しました。
最終回では、次回第10期の検討会に向けて、「検討項目は会派・無会派から事前に募るべきとの要望が出された」と答申案に明記してほしいと求めましたが、座長がこれを受け容れなかったことは残念でした。
成果もあり、課題も残った検討会でしたが、来年度以降も積極的な議会改革に挑んでいきたいと思います。