2014年4月18日(金) | 活動日誌
北区日韓親善協会第3回訪韓ツアー記(1日目)
4月12日から15日までの3泊4日で、一昨年の7月、昨年の11月に続く第3回目の北区日韓親善協会訪韓ツアーに参加しました。
今回は、これまで模索してきた安東(?? アンドン)市との友好都市協定実現という課題を一歩前に進めようというねらいで、安東市役所への表敬訪問を組み込んだツアーとなりました。
旅程
例によって、まずは旅程を紹介します。
第1日目は釜山市内に宿泊し、2日目に安東入り。市内を見学した後、安東市内に宿泊し、3日目は市役所への訪問となります。その後、慶州(?? キョンジュ)に移動し宿泊。最終日の4日目は慶州市内を観光して、釜山から日本へ帰国するというコースです。
成田から釜山へ
初日は午前9時25分に日暮里発の京成ライナーで成田空港へ向かうという、ややゆっくりめのスタート。
今回ツアーに参加するメンバーは、民団北支部から姜団長をはじめ3名、北区の山田副区長、北区議会自民党から3名、公明党から2名、ツアーコンダクターの佐々野さんと私で、合計11名です。
成田空港に到着しましたが、出発までには時間の余裕があるので、空港内の本屋に立ち寄りました。
ツアーではバスで長時間の移動もあるので、時間つぶしにと思って買った一冊がアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」。中高生の頃はクリスティの大ファンで、ほとんどの作品を読破していますが、30数年ぶりの再読です。
搭乗手続きを済ませ、大韓航空KE-716便の機内へ。12時45分、ほぼ時間通りに離陸しました。
狭い座席で四苦八苦しながら機内食をいただき、約2時間であっという間に金海(?? キメ)国際空港に到着しました。
韓国に着く前、初日から2日目にかけては天気が悪くなりそうだと聞いていたのですが、暑くも寒くもなく、そこそこの天気だったので助かりました。
ロビーにはすでに送迎バスが到着していて、一向を迎えてくれました。
荷物を積み込み、さっそく釜山市内に向けて出発します。
ツアーを通して4日間のガイドをつとめてくれるのが、李姫景(??? イ・ヒギョン)さん。「名前が難しかったら『姫』と呼んで下さい」と茶目っ気たっぷりです。
「日本語を習得するために、たくさんのお金をつぎ込みました」というだけあって、なかなか流暢な日本語です。
イビス・アンバサダー・ホテル
まずは宿泊ホテルに直行。今回泊まるのは、前回までと違い釜山中央部に位置する釜山鎮区のイビス・アンバサダー・ホテルです。
大通りに面したホテルなのですが、バスが車道からいきなり歩道に乗り上げびっくり。
なるべく入口に近いところに停めよういう配慮だとしても、さすがに歩道に駐車するのはまずいだろうと思っていると、通行人は何食わぬ顔でバスをヒョイヒョイとかわして行きます。
韓国ではこんな風に車を停めるのは当たり前なんだと、ちょっとしたカルチャーショックでした。
そしてこれが入口。
実はこのホテル、少し変わっていて、フロントが最上階の17階にあるのです。エレベーターでいったん17階まであがりチェックインします。
建物全体は17階で、1、2階が商業施設、3~9階には病院が入っており、10~16階が客室です。フロントでもらったキーカードをエレベーター内のセンサーにかざさないと客室階のボタンが反応しないようになっていて、やや面倒。最初は戸惑ってしまいました。
フロント階から見る釜山の景色は、こんな感じです。
まずは海雲台、そしてチャガルチ市場へ
部屋に荷物を置いて、すぐに市内観光へ出発となりました。向かうのは釜山を代表するリゾート地、海雲台(??? ヘウンデ)です。
夜にはライトアップされデートスポットとしても知られる広安大橋(???? クァンアンデギョ)を渡り、着いたのは免税店。トイレ休憩をかねて20分ほどの時間でしたが、とりあえず店内をぐるりと一周しました。
外国人客を喜ばせるために観光コースに組み込まれているのでしょうが、興味も買うものもなく、すぐにバスに戻りました。
すでに時刻は午後6時近くになっており、夕食会場のあるチャガルチ市場(????? チャガルチシジャン)に向かうことになりました。
前々回、前回も訪れているチャガルチ市場は、もうすっかりおなじみです。地下鉄が走る大通りから釜山港方面に向かうゲートをくぐり、屋台の居並ぶ市場へと歩いてゆきます。
今回の夕食会場は、ホルモン焼のお店。すでにテーブルの上には、キムチやサンチュ、タレ、前菜などが用意されていて、着席するとすぐ服が汚れないようにエプロンが配られました。
そして大きな焼き網に、ぶつ切りにしたホルモンがどっさり盛られました。乾杯をして、さっそくホルモンをほおばってみると、コリコリとした肉厚の食感。聞けば上ミノという部位で、ホルモン嫌いな人にも抵抗なく味わってもらえる肉とのことでした。
これでもかというくらいのホルモンと激辛のキムチ、そして最後は美味しいキムチチャーハンでしめくくり、韓国で最初の食事を終えました。
店を出ると、すでにすっかり陽は落ちていましたが、まだまだ屋台は開いています。夜中まで活気があふれるチャガルチ市場でした。
交通事情を通して韓国を知る
帰り際に、面白い光景を目にしました。
屋台が並ぶ狭い道に、向こう側から車が直進、同時にこちら側からも別の車が進入してきました。真正面から鉢合わせとなった2台はどちらもバックしません。2台がすれ違うにはギリギリの道幅しかなく、脇には屋台のおばちゃんがドンと構えて、こちらも動く気配なし。
ほどなく、それぞれの車の後ろから次つぎと後続車が現れ、数珠つなぎに。直進もバックもできず、膠着状態となってしまいました。
しばらくして先頭の車から人が降りてきて、屋台のおばちゃんと直談判。おばちゃんは渋々と屋台の後ろに下がり、両方面からの車は歩道に乗り上げながらすれ違っていったのでした。
日本ならば、まずこんな道は一方通行にするでしょう。そして、鉢合わせになってしまったら、どちらかが道を譲るものだと思いますが、おばちゃんを含め、3者一歩も譲らずという光景は本当にびっくりです。
韓国では「歩行者優先」という感覚がなく、車やオートバイが平気で人通りの多い道に入ってきます。ホテル前の歩道にバスを乗り上げた例もそうですが、通れるところなら車はどこを走ってもよいというのがルールなのかもしれません。
そんなこんなでチャガルチ市場から再びバスでホテルに戻り、1日目の日程を終えました。