活動日誌

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中島武敏さんをしのぶ会

今年の3月21日に、惜しまれながらこの世を去った元衆議院議員、中島武敏さんをしのぶ会が板橋区立文化会館でおこなわれました。

中島さんの思い出については、以前に記事を書きました(中島武敏さんの思い出)。

今日は、各界各分野から、生前の中島さんと交流のあった方々ら200名以上が参加され、私は裏方として会場のご案内などお手伝いさせていただきました。

中島武敏さんを偲ぶ会

ロビーの一角には、中島さんの遺品が並べられていました。

愛用の万年筆や議員バッジ、硯と筆、パスポートなどが並べられている中で、ひときわ目を引いていたのが選挙用のタスキです。

普通とは違って斜めに裁断された特注品。一見すると歪んで見えますが、肩からかけると名前が一番見やすくなるとのことで、こんなところにまで心を配る中島さんの人柄が伝わってきました。

遺品

書道の腕前もなかなかのものだった中島さん。

「虚心坦懐」(心になんのわだかまりもなく、平静な態度で事にのぞむこと)の色紙とともに飾られていたのが、「九条死守」の色紙です。

時あたかも集団的自衛権の行使、9条改憲を企てる安倍内閣が登場してきた現在、平和憲法を守れという心の底からのメッセージが、胸を打ちます。

色紙

穀田恵二衆院議員、金子満広元衆院議員(元党書記局長)、小池あきら参院議員(党副委員長)ら党幹部もあいさつに立ち、そねはじめ都議や衆院東京12区で候補者としてたたかった池内さおりさんも参列しました。

そして、来賓の最後は、不破哲三社会科学研究所所長があいさつに立ちました。

不破さんのあいさつ

不破さんは、「他ではあまり話したことがありませんが」と断りながら、1952年に起きた東大ポポロ事件のことを詳しく語りました。

この事件について、紙に書かれた記録は目にしたことがあっても、当事者の口から事の真相を聞く機会は、なかなかないでしょう。

ましてや生前の中島さんと、不破さんのご両人から直接ポポロ事件の証言を聞く機会に恵まれたことは、私にとっては大変貴重な経験でした。

会の最後に、妻の千鶴さんがごあいさつしました。

お礼をのべ、走馬灯のように駆け巡る思い出を紹介した後で、「その中島が認知症を患い、過去をすべて忘れてしまいました」と告白した時は、会場全体に衝撃が走り、私も涙を止めることができませんでした。

中島武敏さんのご冥福をお祈りするとともに、その遺志を継いで全力でがんばる決意を新たにしました。