活動日誌

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北区議会議場への「日の丸」掲揚を強要

本日開かれた北区議会第4回定例会最終本会議で「北区議会の議場に国旗の掲揚を求める陳情」の採決がおこなわれ、自民党、公明党、民主あすか区民クラブ、みんなの党の賛成で採択されました。

委員会採決やめ議論つくすべき

この陳情は、区内に在住の一住民から提出されたもので「国旗が区民に親しめるよう…北区議会は率先して区議会議場に国旗を掲げていただきた(い)」などと求める内容です。

日本共産党は、27日に開かれた議会運営委員会で、「日の丸」(国旗)に対する国民の感情はさまざまであり、ただちに議決せず時間をかけて論議し結論を導き出すべきだと求めましたが、委員長が採決を強行。自民、公明、民主区民クの賛成で陳情採択となりました。

今日の本会議では、陳情採決に先立ち討論がおこなわれました。

賛成討論に立った自民党の議員は「国旗に敬愛の気持ちを持つことは国民としての常識。日の丸は8世紀から存在しており侵略のためにつくられたものではない。侵略の象徴というのは当たらない」などと主張しました。

陳情に反対する3つの理由

やまき直人区議は、日本共産党北区議員団を代表して、反対討論をおこない、陳情に反対する理由を次のようにのべました。

第1に、議場は多様な価値観を持つ区民の代表たる議員が、自由な議論をつくす〝言論の府〟であることです。

自由な雰囲気で中立公正に議論する議場に、さまざまな意見のある「国旗」掲揚を押しつけるべきではありません。

第2に、「日の丸」が過去の侵略戦争のシンボルであったことです。

侵略された国々にとって「日の丸」は、今でも野蛮な日本軍国主義の記憶と結びついています。だからこそ政府は、国旗国家法制化の際にも、これを国民に強制することができなかったのです。

第3に、本質的な議論もなく、ほとんどの区民が知らないまま採決される手続きの問題です。

歴史認識にも関わり、国民の間で大きく意見の分かれる問題だけに、一方的な多数決で結論を出すのではなく、幹事長会や議会改革検討会などの場で、全会派の一致点を見出すために徹底して議論をつくすべきです。

北区での「右傾化」に警戒

やまき議員は最後に、総選挙を前にしたこの時期にこの陳情を強行採択しようとする動きについて、次のように指摘しました。

「選挙を前に自民党の安倍総裁は、自衛隊を国防軍にすべきとの驚くべき発言を繰り返しています。これに呼応するかのように、民主党の前原氏は、党を超えてこの問題に対応すると、選挙後の大連立を示唆しています。

日本を再び軍国主義国家にしてはならないことはもちろんですが、いわゆる『第3極』勢力もまた、日本の核武装や核廃絶拒否などの意見をのべるなど、その右傾化がはかられています。

国の進路を危うくするものとして国内外から危惧の声が広がっていることに、私たちは謙虚に耳を傾けなければならないと思います。

議員各位の賢明な判断を希望いたします」。

本会議の採決では、日本共産党と新社会党が、陳情の採択に反対しました。