活動日誌

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子どもの健やかな育成を求め本会議質問

今日から、北区議会第4回定例会が始まりました。

都知事選、さらには解散・総選挙が12月におこなわれることになったため、予定を大幅に繰り上げた上、会期が9日間に圧縮されました。

議会の側も、対応する区長や教育委員会、理事者のみなさんも、走りながらの開会となりました。

日本共産党の代表質問は本田議員

さて、通常であれば初日は各会派代表質問、2日目は個人質問という仕切りなのですが、今回は選挙も近いということで個人質問は私だけ。よって、1日で代表と個人質問を終わらせようという日程になりました。

日本共産党の代表質問には本田正則議員が立ち、介護保険の問題、改定される北区地域防災計画の問題、東京都の「木密不燃化10年プロジェクト」の問題をとりあげ、区の姿勢を問いました。

子どもの健やかな育成にむけて

今回、私は、子どもの健やかな育成の問題にしぼって花川区長、伊予部教育長に質問しました。

質問全文と区の答弁はこちら

まず初めに、今年度、東十条小学校でモデル実施されている「放課後子どもプラン」が、来年度から7年かけて全38小学校に導入されてゆくこと、それにあわせ、区が今年度中に「児童館のあり方」を見直すとしていることに対し、保護者らから次のような心配の声が出ていることを紹介しました。

「本当に地域に根をはった放課後子どもプランになるのか」。

「今後、学童クラブが縮小されたり、廃止されたりするのではないか」。

「子どもが楽しみにしている児童館がなくなってしまうのではないか」。

私は、放課後プランによって子どもの新たな遊び場が広がることは歓迎としつつも、導入にあたっては「民間委託先にありき」ではなく、地域の力を結集した区の直営方式を大前提にすべきと指摘しました。

これに対し区は、「地域に過重な負担がかからないようにするため委託方式も検討した」などと答弁。私は「7年で全校という計画にこだわらず、自前で運営できる地域の力をつけることに力を注ぐべきだ」と求めました。

学童クラブは縮小・廃止でなく、さらに拡充すべき

続いて、放課後プランの中で「一体的に運営する」とされる、学童クラブの役割と今後について質問。

北区が発祥の地でもある学童クラブの役割をふまえ、「学童保育と『全児童対策』は別事業だということを明確にし、学童クラブは縮小・廃止せず、さらに拡充させるべき」と求めました。

区は、「(学童クラブは)放課後プランにおいても、『学童登録』の区分を設け、継続していく」などと答えました。

児童館からの小学生排除はやめ、時間をかけた慎重な検討を

さらに、区が児童館の利用対象から小学生を除外しようと計画していることを批判し、「放課後子どもプランが実施されるからといって、児童館の役割がなくなるわけではない。子どもの大切な遊び場を奪ってはならない」と追及しました。

区は、「放課後プランは、児童館ではできなかった遊びの広がりが期待できる、魅力的な場になるものと考えている」などと答え、児童館のあり方を根本から変えてしまう計画の、年度内策定に固執しました。

私はは最後に「民間委託で安上がりに」「放課後プランを実施すれば児童館はいらない」などの考えにつながる北区経営改革「新5か年プラン」の再検討を求めました。

質問全体を通じて、プランや学童のあり方について、まだ区の方でも方向性がしっかり定まっていない印象を受けました。

その一方で、「行革」がらみの児童館再編はしっかり進めるという姿勢がうきぼりになり、今後とも批判が必要だと感じました。