2012年10月26日(金) | 活動日誌
生活保護について考える
野田政権の下で来年度、基準額の引き下げや就労指導の強化など生活保護制度が大きく改悪されようとしています。
消費税大増税や社会保障の切り捨てなど、自ら貧困と格差を広げる政治をすすめながら、暮らしに困っている人の予算をバッサリ削ることは本末転倒としか言いようがありません。
憲法25条の生存権を真っ向から侵す生活保護の切り下げは断じて許すことができません。
そんな中、今日は岸町ふれあい館でおこなわれた北区革新懇主催の学習懇談会「貧困と格差の拡大 25条と生活保護」に参加してきました。
講師は、唐鎌直義立命館大学教授で、B4で2ページびっしりに書かれたレジュメを用意していただきました。
ところがお話は、なかなかレジュメ通りにいかず、イギリスの救貧法やマルサスの「人口論」、日本の「高齢化社会」論の誤りなど序論だけで約半分の時間を費やしてしまいました。
結局、最後は端折ることになってしまいましたが、それでも個別具体的な事例をあげた説明で日本社会がいかに自己責任論や市場万能主義に侵されているかを論証してゆくお話には、説得力がありました。
住宅政策、高等教育、年金、失業保険など、どれをとっても公的な支援が遅れている日本の社会保障制度。生活保護行政は改悪ではなく、さらに充実させることこそ必要です。
政府や財界による生活保護攻撃をはねかえすために、頑張りましょう。