活動日誌

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YouTubeの歌姫-今泉ひとみワンマンライブ

先日、新宿ミノトール2でおこなわれた、シンガーソングライター・今泉ひとみさんのワンマンライブに出かけました。

ひとみさんのライブは、今年2月に続いて2回目。今回は、10月から12月にかけて全国6ヵ所をまわる「2013スイムデイズ ワンマンライブツアー」の最終日でした。

フライヤー

YouTubeにアップしている自作曲やカバー曲の澄んだ歌声がじわじわと人気を集め、全国にファンを拡大しているというひとみさん。

大阪在住で、めったに生演奏を聴くことができないので、この日のライブは何としてもと、予定を空けておいたのでした。

前回は、ひとみさんを含む3組の歌手・バンドによる対バンだったので時間も短く、いささか消化不良の感がありましたが、今回はワンマンライブで2部構成、途中に休憩をはさんで2時間の充実したライブでした。

ツアーも全日程を終えたということなので、当日のセットリストを紹介してもよいでしょう。

【第1部】

  • ツナゴ
  • ピアノメドレー~想い出がいっぱい/長い間/糸/瑠璃色の地球/believe
  • 白い色は恋の色
  • シャボン玉
  • 心の旅
  • 父のハーモニー
  • カントリー・ロード

【第2部】

  • 星影の小径
  • 私の青空
  • 夢の中へ
  • 雨の日のラブレター
  • Swim Days
  • 恋心
  • ツナゴ(みんなで歌おうコーナー)
  • ウィンターローズ
  • 消え去らない

【アンコール】

  • まぼろし
  • Holiday

ギター

ギター、ピアノ、ウクレレと、楽器もバリエーションをつけながら、アルバム「Swim Days」収録曲や、YouTubeで公開しているカバー曲を演奏しました。

私が大好きなジョン・デンバーの「カントリー・ロード」、前回はひとみさんに「ぜひ聴きたい」とリクエストした「まぼろし」も入り、選曲はバッチリ。

「夢の中へ」では陽水ばりにサングラスをかけ、「Swim Days」ではラ・ラ・ラで合唱。第2部の「ツナゴ」では、度胸あるお客さんにギター伴奏を任せるなど、ちょっとした工夫も奏功したステージでした。

「父のハーモニー」に感涙

自作曲の「父のハーモニー」は、父親の日常生活を綴った歌。ひとみさんが父の日に、プレゼントとして贈った曲でもあります。

この歌を聴きながら、先月、肝臓がんで亡くなった父のことを思い出していました。

実家の愛知で暮らしていた父は、前回のひとみさんのライブを紹介した私のブログ記事を読み、自分のブログでこんな風に書いていました。

————————
東京在住の息子
音楽ライブに
出掛けたらしい

ユーチューブで見つけた
大阪の歌手が
東京で初めての公演

ほれ込んだ歌手
どんなだろうと
ネット検索

見つかった!
聞いてみると
なかなか素直な歌唱

うム
これなら息子も
肩入れする、か、と納得

生活環境は
全く別だが
感性は満更でもなさそうだ
————————

この記事のタイトルは「ユーチューブの歌姫」でした。

父は、私が父のブログを読んでいることは知らないまま他界しましたが、一度でもひとみさんの生歌を聴かせてあげたかったと思います。

というわけで、「父のハーモニー」には心ならずもホロリときてしまいました。

成長を続けるひとみさん、次はどこへ行くのか

「消え去らない」は、ひとみさんの「FANTASY」というアルバムに入っている曲です。

実は、前回のライブで購入したこのアルバムを聴いて、得も言われぬ違和感を感じていました。「Swim Days」やYouTubeで発表している曲とは、詩もメロディーもまったく違うのです。

今回のライブで、ひとみさんはこのことにふれて、「アニーという芸名で活動していた10年前、私はすごく背伸びをしていました」と告白しました。

想像するに、念願の歌手としてデビューしたものの、無理をして「売れる」ための自分を演出したのがこのアルバムの頃のひとみさんではなかったのでしょうか。

その後、どんな経緯と葛藤があったのかは知る由もありませんが、いま私たちが目にするひとみさんは、余計な衣を脱ぎ捨て、歌が大好きだった子どもがそのまま大人になったような開放感に満ちているように見えます。

一つひとつの音を自分自身でつくり出し、重ね合わせ、作品を仕上げてゆく。誰にも遠慮せずに、自分の感性そのままに。

その集大成(あくまでも現在までの、という意味で)が、「Swim Days」という曲のように感じます。

そんなストーリーを勝手に描きながら、あえてライブで選曲した「消え去らない」を感慨深く聴きました。

さて、そんなひとみさんが、新たな挑戦を口にしました。今後は、他の人からも楽曲を提供してもらおう、いろいろなアーティストとコラボしようという宣言です。

その第一歩として披露された「ウインターローズ」は、新生今泉ひとみを彷彿させる新曲。発売が待ち遠しい。

成長し続けるひとみさんを、今後とも見守り続けたいと思います。

本当にフレンドリーなひとみさん

ライブが終わって、一人ひとりていねいにあいさつし、サインや写真撮影にも気軽に応じるひとみさん。

疲れた顔もみせずにファンとお付き合いするその姿勢には、本当に頭が下がります。

送り出し

私もじっくり順番を待ち、最後にごあいさつして、ツーショットの写真を撮らせてもらいました。

もちろん、サインもいただきました。

ツーショット

次のライブも、ぜひ東京で!

期待しています。