活動日誌

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指定管理者制度の限界を露呈――区民生活委員会

区議会の区民生活委員会が開かれました。

同僚の、やまき直人議員が委員長のため、日本共産党議員団で質疑できるのは私だけ。今回は、昨日の本会議に続き、準備期間も限られた中での委員会でした。

議案審査、所管事務調査

議案では、旧新町中の体育館などを改築して新設された新町コミュニティアリーナの運営を地元町会などの自主管理に委託する指定管理者の指定議決案について審査。

私は、職員の体制がきちんととられることになるのかを確認し、賛成しました。全会派賛成で委員会可決となりました。

所管事務調査では、北区工場立地法地域準則条例補正予算など4件について審査。

そのうち、廃棄物の処理および再利用に関する条例の一部改正条例は、事業系ごみや粗大ごみの処理手数料を値上げする内容です。

私は、なぜ値上げをしなければならないかの理由を尋ねましたが、区は「ごみの量は減っているが、ごみ処理にかかる経費はそれほこ減っていない。ごみ1kgあたりに割りかえすと処理の費用は高くなり、手数料とのかい離が生まれている」とのことでした。

ごみの量が増えて料金をあげるというならともかく、ごみの量が減っているから料金をあげる、というのは理解に苦しむところですが、税金や保険料、公共料金の値上げ、そして消費税増税まで計画されている時に、ごみ処理手数料まで値上げというのはあまりに過酷です。会派として反対の意思を表明しました。

請願・陳情審査

請願については、王子青色申告会から提出された固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続を求める意見書提出に関する件について審査。

小規模事業者の負担を軽減措置を継続するよう求めるもので、私も紹介議員となり、全会派一致で採択となりました。

報告事項

報告事項は、区内の景気と雇用の概況についてなど5件。

そのうち、北とぴあの指定管理者候補者の選定結果については、指定管理者が選定されなかったという異例の報告。

区は、現在、複数の事業者に分割業務委託としている北とぴあの運営を、来年4月から一括して指定管理者に任せることを提案し、その選定に入っていました。

しかし、9月に「選定者なし」と結論。その理由は、事業者からの提案では経費削減につながらないこと、そして総合判定の点数が上位2社でも半分ほどしかとれなかったことです。

この報告をうけ、公明党の委員は「コスト削減のために、どこまで事業者に自由度を与えていたのか。北とぴあの施設にはデッドスペースも多く、『集客のためにはここをこう活用する』という提案をどんどんさせないと、コスト削減の方針は出てこない」などと発言。

これに対し私は、指定管理者制度の限界という点から質疑しました。

北とぴあは、指定管理者制度導入施設としては最大規模となりますが、指定管理者を決められなかったのは今回が初めてのケースとなります。

私は「効果・効率を追求するのは悪いこととは思わないが、限度というものがある。過度な『効率化』を推し進めれば、どこかに歪みが生じるもので、働く職員のコスト削減を強要することになっては逆効果だ。今回、北とぴあでの不選定を教訓に、この際、指定管理者制度そのものを見直すべきではないか」とのべました。

保育園での大量退職・委託撤退問題など、すでに、北区内でも指定管理者制度による弊害が生まれています。「民間にできるものは民間に」という古い「構造改革」路線から脱却し、働く人の生活と権利が守られる制度こそ必要です。

委員会では、最後に事務事業評価について質疑し、午前中にはすべての議事を終えました。