2019年11月8日(金) | 活動日誌
道路拡幅に道理なし
志茂1丁目を横断する特定整備路線・補助86号線の認可取り消しを求める住民裁判の控訴審が始まりました。本日、東京高裁で開かれた第1回口頭弁論で、原告代表と代理人の弁護士が陳述し、道路計画の理不尽さを告発しました。
特定整備路線は、東京都が「木密不燃化10年プロジェクト」として推進する都内28路線の道路建設・拡幅計画です。
志茂地区の補助86号線は、北本通りから日の出通りまでの、延長620メートル、幅員20メートルの拡幅計画で、2015年2月に事業化されました。
「志茂一保存会」を中心とする地権者や地元住民らは、国に対し、事業認可取り消しの裁判を提訴。訴えが退けられた一審での判決を不服とし、高裁での控訴審に臨んでいます。
今回の口頭弁論で要旨説明をおこなった代理人弁護士は、住民らが計画に納得できない理由として、(1)前提となる都市計画決定が存在せず、違法の計画であり、(2)事業化する必要性のない道路であることをあげました。
陳述に立った原告代表は、「職責を果たすために決定原簿・原図が存在しない詐欺まがいの道路事業を推し進めるのはもうやめませんか。私たちは、国および東京都が正しさを示すことができない限り、『不屈』の精神を持ち、世代が何代にも渡り、数百年たとうとも、この道路計画と戦い続ける覚悟です」と力強く訴えました。