活動日誌

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北区賀詞交歓会

毎年恒例の北区賀詞交歓会が北とぴあで開かれました。

オープニングは、いつものように合唱と北区さくら体操です。曲目は「北区のうた」と「カチューシャの唄」でした。

合唱団は、女声がソプラノ10名、アルト6名、男声がテノール2人、バス2人の合計20人という構成。伸びやかな高音と数が少ない男声の健闘で、バランスの良い合唱を披露してくれました。

賀詞交歓会

続いて、今年1年の区政を展望する花川区長のあいさつを興味深く聞きました。

安倍政権の暴走には口つぐむ

区長は昨年を振り返り、富士山や「和食」が文化遺産に登録されたことや2020年の東京オリンピック招致、さらには「北の演歌座」からの歌手デビュー決定などをもって「明るい話題が多い1年」と評しました。

一方で、区民の生活にも大きくかかわる消費税増税や秘密保護法の強行、靖国参拝、原発再稼働への動きといった安倍政権の暴走については、まったく言及がありませんでした。

国政のことになるといつも「推移を見守る」「動向を注視する」の答弁を繰り返し、事実上、国のいいなりとなっている北区の姿勢が、ここでも顕著にあらわれました。

事業・公共施設の「大胆な見直し」

ところが、区民の福祉やサービスについては昨年同様、「大胆な見直し」を強調。事業については縮減・廃止、公共施設については廃止や複合化をさらにすすめると表明しました。

その根拠とされているのが、またぞろ「財政危機」論です。

国が決定した法人住民税の一部国税化が財調交付金に一定の影響を与えることは否めませんが、400億円超の積立金を保有しながら「財政が厳しい」と区民サービス削減を強行する姿勢は容認できるものではありません。

「地域のきずなづくり」を強調するものの

さらに区長は、中期計画案の内容にふれながら、人と人のつながりを大切にする「地域のきずなづくり」を最重要課題と位置づけるとのべました。

しかしこの間、地域で大きな問題になっているのは、まちを分断し自然や住環境を壊す特定整備路線、高齢者のかけがえのない居場所となっているふれあい館を小学校の複合化にともなって廃止・移設するなど、住民の意向を無視した横暴な計画の押しつけです。

本来、住民あってのまちづくり、住民の意見こそ最優先で尊重する姿勢が求められるものです。

区長の「地域のきずな」「地域力の向上」という言葉が、宙に浮いている印象を持たざるを得ませんでした。

こうした区の姿勢に対し、今年も区民生活と地域経済を守るために明確な対案を掲げ、正面から挑んでゆきたいと思います。