2013年11月14日(木) | 活動日誌
北区日韓親善協会韓国ツアー記(第1日目)
昨年に続き、今年も北区日韓親善協会の訪韓ツアーに参加してきました。
3泊4日の旅の思い出を、ここに記しておきたいと思います。
旅程
まずは今回の旅程です。
初日は成田空港から金海(キメ)国際空港に飛び、釜山(プサン)を訪れました。2日目は高速道路を北上して安東(アンドン)へ。夜は韓国第3の都市、大邱(テグ)に戻り宿泊。3日目はさらに北上して水原(スウォン)に向かいました。その日のうちに首都ソウルへと向かい宿泊。最終日の4日目はソウル市内を観光し、仁川(インチョン)国際空港から成田に帰国しました。
4日間、すべて専用の観光バスで移動。まさに、韓国を縦断する旅となりました。
成田空港を出発
昨年よりゆっくりめの午前10時30分が成田空港での集合時間だったので、9時25分日暮里発のスカイライナーで空港へと向かいました。
今回の参加者は、北区から山田副区長、民団北支部から姜団長、新しい事務局員の三浦さんと団員4名の計6名、区議会議員が10名にツアーコンダクターの佐々野さんという総勢18名となりました。
区議会議員の内訳は、自民党から2名、公明党から5名、日本共産党からは、さがらとしこ、ながいともこの両区議と私の3名でした。
ロビーで自己紹介などをすませ、フライトを待つことに。
搭乗手続きはまとめてお願いし、パスポートを手にセキュリティチェック、税関手続き、出国審査をすませてゲートへ。出発までの時間を、免税店などをぶらぶらとのぞきながら過ごしました。
12:45発の大韓航空KE-716便にて、無事テイクオフ。しばらくすると、眼下にはきれいな富士山が視界に入ってきました。
それにしても座席の狭いこと。3人掛けの真ん中に押し込められ、足を延ばすのも不自由するくらいでした。
2時間の辛抱だと思っていたところへ機内食。テーブルを引き出すといよいよ身動きがとれません。
両隣に肘をぶつけたりしながら「これじゃまるで北京ダックだね」などと冗談を発しながら食事をとりました。
釜山に下り立つ
飛行機は15:00前に予定通り釜山の金海国際空港に到着。入国審査も滞りなくパスし、ロビーに出ました。
すでに現地からガイドさんが出迎え、案内されるままに専用バスへと向かいました。荷物をトランクにしまって乗り込むと、バスはさっそく釜山市内に向けて走り出しました。
今回のツアーで現地を案内していただいたのは、ガイドの朴栄姫(パク・ヨンヒ)さんに、運転手の李(リー)さん、車掌の全(チョン)さんの3人です。
とりわけ朴さんは、とても達者な日本語とユーモアたっぷりの案内で、私たちを韓国ワールドへと導いてくれました。
もともとは釜山の出身ですが、現在はソウルで暮らしていらっしゃるとのこと。日本のことを「ディオン、ディオン」というので、最初は戸惑ったりしましたが、nとdの発音が混濁するのが韓国人の発声の特徴なのか、方言の影響なのかはわかりませんでした。
釜山タワーがそびえる龍頭山公園へ
ほどなくバスは釜山市内の中心部へ。最初の訪問地は、昨年も訪れた龍頭山公園です。
ところがバスは、小高い丘の上にある公園に向かう道を見つけられず、大通りを行ったり来たり。最後は公園の管理者に頼んで一方通行を逆走し、ようやく公園に到着しました。
この運転手さんの驚くべき運転は、この時点ではまだ、ほんの予兆に過ぎませんでした。
その名の通り、見事な龍の彫刻が出迎える龍頭山公園。全員で記念撮影をおこなった後、階段を上って釜山タワーに続く広場に出ました。
ここからは釜山の風景を見渡すことができます。昨年は120mのタワーから360度の眺望を楽しみましたが、今回は時間の関係でタワーには上りませんでした。
昨年も同じ風景を見たはずですが、違っていたのは前回修復中だった李舜臣(イ・スンシン)像がその姿をあらわしていたこと。
李舜臣は李氏朝鮮時代の将軍で、朝鮮出兵を企てた豊臣秀吉の軍を撃退したとして、韓国では英雄とされている歴史的人物です。
下におりて像を見上げると、釜山タワーと並んで威厳ある姿がいっそう引き立ちます。絶好のカメラアングルに、シャッターをパチリ。
すでにこの頃には夕日がかげってきていました。
残念ですが、予定されていた国際市場の観光はパスし、いったん宿泊するホテルにチェックインして荷物を預けた後、夕食会場のチャガルチ市場に直接向かうことになりました。
チャガルチ市場で最初の夕食
海の幸に恵まれた釜山。その海産物が、山と集まってくるのがチャガルチ市場です。
すでに陽は落ち、にぎやかな市場の様子を見ることはできませんでしたが、海産物売り場の建物に入ると、アジやタイ、エビ、イカ、タコ、ハマグリなどあらゆる魚介類が所狭しと並んでいました。
2階に上がると、そこが夕食会場。すでに海鮮鍋がぐつぐつと音をたて、磯の香りをふりまいていました。
さっそく席に着き、ビールで乾杯。韓国に来て、最初の食事となりました。
韓国の食卓では、何でもハサミでジョキジョキ。煮え立っている海鮮鍋の中で、カニやイカ、野菜などを上手に切り分けてくれたのは、民団北支部の事務局員、三浦さんです。
この旅行を前に新しく採用となった三浦さんは、2ヵ月前までソウルに留学していたとのことで、韓国語がペラペラ。初仕事が旅行のお世話と通訳ということで大変緊張されていたようですが、立派に仕事をこなしていました。
この日の予定はここまででしたが、ガイドの朴さんから、希望があれば韓国きってのビーチリゾート海雲台(ヘウンデ)に案内する、との提案がありました。
とりわけ、国内最大級の懸垂橋は見ものだと紹介され、連れて行ってもらうことにしました。
ところが、これが悲劇の始まりでした。
地図上では、チャガルチ市場からはバスで30分ほどの場所。往復してもせいぜい1時間ほどかと高をくくっていたところ、運転手の李さんが大迷走。橋の入口が見つけられずに市内をぐるぐる回りだしてしまったのです。
ようやく橋を渡り抜けることができましたが、今度は帰る道がわかりません。
「李さんはソウルの人だから、釜山は不慣れなんです」とかばう朴さんですが、焦りの色は隠せません。
私は、心配そうにする三浦さんといっしょにiPhoneでデザリングしたiPadで現在位置を確認。すると、バスはまったく逆方向に走り出していることが判明しました。
さらには道を間違えて北へ向かう高速道路に入ってしまい、1つ先のインターで下りて戻り返すことに。
最後は、車掌の全さんがタクシーを拾い、バスを誘導してホテルまで戻るという顛末となりましたが、思いもよらぬ展開の長時間ドライブで、韓国ツアー初日を終えることになりました。