2012年12月18日(火) | 議会活動
議会基本条例の制定へ道筋を
第5回の議会改革検討会が開かれ、日本共産党北区議員団からは、ながいともこ議員と私が出席しました。
通年議会について
今回の検討会では、まずはじめに通年議会の導入について討議しました。
現在、北区では年4回の会期制で議会が開かれていますが、通年議会ではほぼ1年じゅう議会が開催されることになります。
今年9月の地方自治法一部改正により通年会期制度(通年議会)を採用することが法的に可能となったため、今後はこれを取り入れる自治体も増えてくると思われます。
通年議会を採用することで、災害発生や緊急時への対応や委員会の随時開催、契約議案などの早期議決が執行できるようになる反面、議会における議員の拘束時間が長くなり地域での活動時間が少なくなることや、定例会の節目が少なくなりメリハリや緊張感がなくなるなどのデメリットもあります。
討議の結果、先進的に通年議会を取り入れている自治体の情報が不足していることもあり、北区での導入については引き続き研究してゆくことになりました。
議会報告会について
続いて、公明党議員団からの提案で、議会報告会について討議しました。
この間、区長は「まちかどトーク」で区民から意見を聞く場をもっているが、二元代表制のもう一方の当事者である議会も区民に対して議会の様子を伝え、広く意見を聞く場をもつべきだというのが提案者の理由です。
全国では全市(809市)のうち、97市で議会基本条例に基づく議会報告会を開催、59市が申し合わせ等に基づく報告会をおこなっているとのことです。
しかし、議会は行政と違い、さまざまな住民の意見を反映した各会派の討論の場でもあります。「議会で決まったことだけを伝えるというなら『くぎかいだより』で十分ではないか」との意見も出ました。
私は「議会の生の姿を知ってもらうには、議会を傍聴してもらうことが一番。年に何回かは議会を夜に開催するなど、区民のみなさんが傍聴しやすい環境をつくることも必要ではないか。議会としてどうしても報告会を開くというなら、議員定数問題や議場への国旗掲揚問題など議会で意見が分かれた問題について、区民のみなさんの前でそれぞれの会派が意見を表明するような場を設けることが建設的なやり方ではないか」と発言しました。
議会基本条例について
今回のテーマは、いずれも議会基本条例にもかかわる議題です。
討議の中で私は「これまで4年間、議会改革検討会での議論を積み重ね、最後に残ったのが議会基本条例の制定。今期は、この課題を軌道に乗せることがどうしても必要だ。議会基本条例制定のための特別委員会を設置するなど、条例制定への道筋をつけるよう努力してゆきたい」とのべましたが、公明党、みんなの党、新社会党からも特別委員会設置についての賛意が表明されました。
次回、1月16日に開催される議会改革検討会では、議会基本条例が検討のテーマになります。