2012年11月30日(金) | 活動日誌
原発再稼働反対 音楽と講演の夕べ
輝け憲法!北9条の会・実行委員会が主催する「原発再稼働反対 音楽と講演の夕べ」が滝野川会館で開かれました。
ホールの座席がすべて満席となり、立ち見も出る500人の参加者がつめかけました。
開会のあいさつに続いて、劇団文化座の佐々木愛さんからのメッセージを同劇団の女優、青木真利子さんが代読。平和憲法への強い思いが伝わりました。
音楽の演奏は、北区の滝野川を中心に開かれている「ふれあいコンサート」が契機となって結成された「アンサンブル古都」。京都市立堀川高校音楽家同期卒業のメンバーを中心に編成されていることから「古都」という名前がつきました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、フルート、ピアノというシンプルな構成ながら、澄んだ音色と味わい深いアンサンブルで聴衆を魅了しました。
定番のエルガー「愛のあいさつ」や、ジャズ風アレンジの「アメイジンググレイス」、日本ポップスの名曲「なごり雪」も披露しました。
私が感動したのは、モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」。元はオーボエの曲ですが、ピアノ伴奏でフルートが独奏。七色に変化する音色に心が躍りました。
ちなみにモリコーネとは「荒野の用心棒」など多数の映画音楽を手掛けているエンニオ・モリコーネです。
うっとりとした音楽の後は、講談師・神田香織さんの講演。
演題は「『はだしのゲン』を語り続けて」ですが、いつもながらキリリとした容姿と見事な滑舌で、ぐいぐいと話に引き込んでゆきます。
特に、今回の企画が北区の九条の会による「原発再稼働反対」の集会ということで、反原発、核兵器廃絶の思いを力いっぱい語っていただきました。
前半は神田さんの故郷でもある福島の現実について。原発事故によって、いかに福島の人々が傷つけられているかを正面から問うお話でした。
後半は、講談「はだしのゲン」の一部を披露。原爆投下の瞬間から、その後の地獄絵、父親やきょうだいとの別れ、妹の誕生と、原作の漫画を忠実に再現。というより、原作以上に「その瞬間」に居合わせているかのような臨場感が伝わってきました。
あらためて講談という芸術の奥深さを実感するとともに、原発も原爆も、もう核は絶対に許してはならないという神田さんの強い意志と思想が、私たちの心を突き動かしました。
本来ならば、これで集いは終了ですが、なんと主催者からのサプライズ。事情があって名前は書けませんが、いま東京で話題になっている「あの方」が反原発の金曜官邸前行動から滝野川会館へかけつけるというのです。
神田さんからの紹介をうけ、なんと本当に「あの方」が登壇。脱原発、反貧困、教育再生、憲法尊重で首都東京を変えるというお話に、万雷の拍手が送られました。
終了後のロビーでは、「あの方」に握手を求める参加者でごったがえしました。
日本共産党の池内さおり衆院東京12区予定候補もいっしょにごあいさつ。原発再稼働を撤回させ、ただちに「原発ゼロ」を実現するために、今日の話を力にしてゆきたいと思います。