活動日誌

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区政レポートのつくり方(私の場合)

住民のみなさんからみて、議会というものはなかなか見えづらいものではないでしょうか。

区の予算や区民の生活を左右するような条例なども議会の場で決定されるわけですから、議会で起きていることを住民のみなさんに伝えるのは私たち議員の重要な役目です。そのため私は週1回、区政レポートを発行して議会や政治の動きをできるだけ多くのみなさんに知ってもらうようにしています。

毎週発行というのは結構骨の折れる仕事ですが、今回は先週発行したNo.212を例に、私がどのように区政レポートをつくっているのかを紹介してみたいと思います。

まずはニュースのネタを決める

A4裏おもてのニュースなので、掲載できるのは2つから多くて4つくらいの記事です。

会期中など議会で動きのある時は、本会議や委員会での党議員団の質問や、新たな施策などの紹介を載せます。それ以外の時は、私が参加した行事やとりくみなどを紹介するようにしています。演説会や区政報告会、都営住宅の相談会などのお知らせも適宜載せるようにしています。

今回は、5月5日、国内すべての原発が停止したこどもの日に赤羽駅西口で池内さおり衆院東京12区予定候補とおこなった宣伝行動、4月27日に赤羽会館で開催した党演説会、5月6日に赤羽公園でおこなわれた民団北支部・北区日韓親善協会の「絆バザー」の3つの記事を掲載することにしました。

記事を割り付ける

私がレポートを作成するのに使っているのは、Adobe社の InDesign CS5というDTPソフトです。とても高価なのが難点ですが、文字や写真が自在に編集できるので重宝しています。

まずは、ざっくりとした割り付けです。タイトルは毎回使い回しですから、Noと日付だけ変えます。表面には原発の記事を、裏面には上部に演説会の記事、下3分の1くらいに絆バザーを入れることにします。

ガイド(青い線)を引きながら、見出しや写真、記事を割り付けます。写真にはキャプション(説明書き)のスペースをとっておきます。文章が入る部分は、この時点で縦書きか横書きかを決めておきます。

InDesignでは、グリッドツールという便利な機能があって、テキストフレームに原稿用紙のようなマス目をふることができます。文字数も自動的に表示されるので、原稿を書く時の目安にもなります。

これで、割り付けは完成です。

写真を挿入する

次に、写真を配置します。記事を書いてから写真を選ぶ方法もあると思いますが、私の場合、だいたいの記事のイメージをつくっておいて、見た目でも決め手となる写真を先に選んでおいてから文章を入れることにしています。

表面は、上段に池内さおり12区予定候補の写真を、中断には宣伝行動の全体の雰囲気が伝わる写真、そして下段には私が演説している写真を入れることにしました。

写真にふさわしいキャプションも入れておきます。

人物の場合、写真配置の基本は目線ですよね。紙面の左側には右向きの写真が、右側には左向きの写真がくるようにします。

裏面の演説会の記事では、小池さんをのぞく4人の弁士について、たくさん撮っていただいた写真のうちから、すべて右向きの写真を選びました。こういう縦並びのレイアウトの場合、見た目の顔の大きさが均一になるようにトリミングするのも、写真をきれいに見せるコツです。

記事の文章を書く

写真の雰囲気と文字数を考慮しながら、記事の文章を書き入れてゆきます。表面のように、少し長い記事になる場合は、小見出し(縦見出し)を入れて区切るようにすると読みやすくなります。

本文の文字の大きさは、明朝体は12ポイントにしていますが、ゴシック体は11ポイントです。キャプションは10ポイント。これ以上小さい文字は、高齢者にやさしくありません。

見出しを入れる

レイアウトの仕上げは、見出しの挿入です。もちろん見出しは文字ですが、紙面の中ではデザインの役割も果たします。記事にふさわしい見出しをどうつくるか、毎回悩むところです。

今回は、表面では「全原発が停止」を大見出しとし、「5月5日こどもの日」を装飾的に加えることにしました。

全体を横切る中見出しは「日本共産党『原発ゼロ』促進、財界との癒着ない政党だからこそ」とし、大見出しの下のスペースには小見出しとして「池内さおり12区青年部長と議員団 日本共産党が街頭宣伝」を入れました。目立たせたい部分には、白ヌキ文字を使います。

こうしてジャンプ率(大きい文字と小さい文字の比率)を適度にもたせることで、メリハリのついた紙面になります。

裏面も同じように、見出しを配置してみます。

ここで、必ずおこなうようにしている作業が「文字詰め」です。文字と文字の間隔を適度に詰めてゆく作業ですが、これをするとしないとでは見た目の美しさが大違い!

これでレイアウトが完成しました。

色をつける

ここまでの作業は、写真(とタイトルの赤)を除きすべて白黒でおこなってきました。最後の作業は、色つけです。

印刷機の進歩とともに、カラー印刷が手軽にできるようになり、カラフルなチラシやニュースも出回るようになりました。つい、いろいろな色を使ってきれいに見せたくなりますが、私は色の種類は最小限にとどめるよう気をつけています。

今回は、基本的に3つの色しか使っていません。

この基本色をベースに、濃淡をつけながら配色してゆきます。表面の見出しは、縁取りを際立たせることで、より目立つよう工夫してみました。

これでやっと完成です。

ひとつできあがったと思って安心していると、すぐに次の週になってしまいます。たいていは、夜中か早朝に印刷をする羽目になるのですが、もう少し余裕をもって、よりよいレポートをつくれるようがんばりたいと思います。