活動日誌

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区議会で議会基本条例の勉強会

昨日(27日)午後、北区議会の委員会室で議会基本条例勉強会が開かれ、参加しました。

この間、3期にわたって議論をおこなってきた北区議会の議会改革検討会。いろいろな改革が実現をしてきていますが、最後に残った課題が議会基本条例の制定です。

すでに全国各地の自治体で実績もあり、区議会の各会派とも条例を定めることには前向きですが、まずは先進事例を勉強しようということで検討会として議長に申し入れ、議長の主催で開催となったものです。

講師には、山梨学院大学法学部の江藤俊昭教授をお招きし、約1時間の講義をしていただきました。

世論調査では地方議会の現状について6割が「不満」と感じていると、最初から厳しいご指摘。しかし、江藤教授は「議会の現状が知られていないから不満が多いと思うかもしれないが、本当の現状を知ったら満足になるでしょうか」と問題提起。かなり刺激的な講義です。

要は、住民の生活や自治体のあり方に関わって、「とんでもない権限」(決定的な権限)を与えられている議会が、その責任の重さを自覚して真剣に仕事をしなければ、どんな条例をつくろうが住民からの信頼や納得は得られないということで、私も襟を正してお話を受け止めました。

江藤教授は、自治法が改正されて議員定数についての定めがなくなったもとで、それぞれの自治体がふさわしい定数を根拠をもって定めることが必要と強調。「時流にのって定数は減らせば減らすほどよいという考えはよくない。ましてや、定数を削る一方で議員報酬をあげるのは住民には理解されない。選挙目当てで選挙の半年くらい前に定数削減をするのはみっともない」とのべました。まったく同感です。

第2部ではディスカッションもおこなわれ、活発な議論ができたと思います。

「議会は住民とともに歩むもの」――この原点をしっかりふまえて、議会基本条例の実現をめざしてゆきたいと思います。