活動日誌

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熊野神社の白酒祭

志茂の熊野神社でおこなわれる白酒祭に行ってきました。あいにく小雨の降る中でしたが、雨よけのテントも張られ、地元のみなさんが大勢集まっていました。

このお祭りは、大きく「鬼」と書かれた的に弓矢を射て、その年の厄を払う行事です。もともとは正月7日の行事として行われていましたが、現在は毎年2月7日におこなわれているそうです。

「白酒祭」というのは、この行事に合わせて白酒を造り祭礼日にふるまったことに由来するとされていますが、現在では白酒ではなく甘酒などがふるまわれます。

矢を射る前に、神社の境内で「白酒祭り唄」が披露されました。

600年の歴史をもつ祭の中で歌い継がれてきた歌ですが、継承者がいなくなり、歌詞や曲も忘れられようとしていた時期もあったとのことです。今から数十年前、地元に住む舞踊家の方が、当時の高齢者の記憶をたどって元歌を復元、採譜・補詞をしてよみがえらせたと聞きました。

「白酒節」「白酒の唄」「豊島餅つき唄」の3曲を、地元のみなさんの演奏で感慨深く聴きました。

そしていよいよ「鬼」を射る儀式です。白装束の射手がかわるがわる弓矢を引きます。最初の1本は捨て矢として的をはずし、2本目で力いっぱい矢を放ちます。多くの矢が畳2畳ほどの的に突き刺さりました。

熊野神社の神主さんや、来賓の方も次々に挑戦し、最後に甘酒を配って厄除けの祭礼が終わりました。