活動日誌

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いつ起きるかわからない水害に備えて

本日午前中、北区内3消防署(赤羽・王子・滝野川)・北区合同水防訓練が、荒川河川敷の岩淵水門野球場でおこなわれました。

昨年は東日本大震災の影響(だと記憶していますが)で中止となり、2年ぶりの訓練になります。

台風第X号の東京都接近に伴い、東京地方に大雨洪水暴風警報が発令され、志茂5丁目荒川右岸が越水して付近一帯が冠水――という想定のもとに訓練が開始され、さまざまな水防活動が展開されました。

一番奥のスペースでは、消防署と北区の職員によって人海戦術で土のうを積む作業がせっせとおこなわれています。

情報収集活動をおこなうため、上空にむけて花川区長を乗せた消防ヘリコプターが出動。

中州に取り残された釣り人らを救命ボートで助けに向かう水難救助活動も、旧岩淵水門の中之島を使っておこなわれました。

大規模な水害が起きた時、災害時要援護者をまっ先に救出する必要があります。

隅田川沿いに建つ特別養護老人ホーム「みずべの苑」に取り残された高齢者を助け出し、安全な場所に誘導する訓練が、地元の町会・自治会によって披露されました。

一通りの作業と訓練が終わると、土手のテントで見学していた私たち議員や町会役員たちは、河川敷に降りて点検をおこないます。

これは、雨水の逆流によるマンホールから噴出を防ぐために土のうと円筒型の合板枠を活用した工法。

簡易水防工法は、とっさの場合に身の回りにあるもので家屋などへの水の浸入を防ぐ方法です。段ボール箱に水の入ったビニール袋を詰めて並べるだけでも、とりあえずは土のうの代用になります。

毎年同じようにおこなっている訓練ですが、3・11の大震災と津波を経験しているだけに、今年は訓練をおこなう側も見る側も、意識が少し違っていたように感じます。いつ起きるかわからない水害に備え、こうした訓練を体験しておくことはとても重要なことだと感じました。